2017年05月27日

台湾南部への旅 (4) 台湾の住宅事情

台湾の住宅は、透天厝(トウティェンツオ)と呼ばれる連棟式長屋が多い。中国本土でもよく見る。

新築の住宅でも、一戸建てではなく、イギリスのようなセミディタッチド・ハウス(一軒を半分に割った二軒続きの家)が主流のようだ。台湾の場合は、3階建て、もしくは4階建てである。
日本人からすれば、二階の一戸建ての方がいいように思えるのだが…。台湾は地価が高く、土地代の節約のためなのか。

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台湾の住宅の一般的な間取りを知りたいと思い、旅行中に大型書店へ行き、「住宅」の棚で探してみた。驚くほど日本の建築家の翻訳本が多い。私淑する中村好文さんの建築作品集の本もある。隈研吾さんのものも。それから「断捨離」、整理術に関すものも。住宅雑誌も多くあるが、リビング、寝室の写真など日本のものと変わらない。住宅雑誌の写真を見る限り、台所も日本のシステムキッチンと変わらない。夫婦共働きで、外食もしくはテイクアウトの食事が多い生活習慣からすれば、台所は日本よりも小さいはずだ。

街中の不動産屋のガラスに貼ってある物件をながめてみた。マンションや規模の大きい集合住宅、あるいは単身用のワンルームの物件ばかりだった。台南だったが、この人口188万の都市は、不動産価格が高く感じた。
私が知りたいのは、散歩やサイクリングで見かけた築年数の浅い新しい3階建てセミディタッチド・ハウスの間取りである。少し郊外にあり、子供二人の四人家族の三十代夫婦が買うような、庶民的な家の有り様である。外からは、こうした家では自動車は1台、バイク2台所有が「標準」といことはわかる(自動車2台+バイク1台のパターンは見なかった)。その普通の台湾の家の「内部」を確認したいのだが…

街を歩いていると、3階建てセミディタッチド・ハウスで「民宿」の看板を掲げている家を見かける。民宿を利用すれば、台湾の住宅事情を垣間見ることができるかもしれない。台所やトイレの大きさ、部屋割りはどうなのか、あるいは床は全面タイル張りなのか、風呂は浴槽があるのか。
次回は、「民宿」に投宿してみようかな。

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posted by 太田黒 剛 at 12:07|

2017年05月26日

台湾南部への旅 (3) 二輪の島

台湾の道路は二輪スクーターで溢れている。女性ドライバーも多い。庶民の足である。

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二輪スクーターの多さほどではないが、近年、自転車の普及度も急速に上がったようだ。
自転車普及の起爆剤となったのは、世界的自転車メーカー「ジャイアント」の存在だろう。
そのあらましは、『銀輪の巨人』(野嶋 剛著)に詳しい。今回の訪問時に台湾の3連休の時には、本格的なウエアを着用したサイクリストをよく見かけた。駅や列車内では、輪行袋に自転車を入れてサイクリングに行く人たちも見た。おおくは40代以上の男性数人のグループだ。都市には、ドイツやオランダと同じように二輪専用レーンがあるし、サイクリング専用道路も整備されている。レンタル自転車も簡単に利用できる。

花蓮のサイクリング専用道路はひと際、よかった。こんなサイクルロードがあれば、自転車の人気も高まるはずだ。ただし、街中の二輪専用レーンは、自転車利用は危険だ。このレーンの利用者は、ほとんど二輪スクーターだし、台湾の都市は路上駐車の車が溢れているので、自転車の運転はストレスフルなことこのうえなし。

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posted by 太田黒 剛 at 16:17|

2017年05月20日

台湾南部への旅(2) 奇美博物館

「奇美博物館」は、これまで見た博物館や美術館の中で(そうたいした数ではないが)、最も衝撃的な博物館だった。

その博物館は、台南の郊外にあり、列車を利用すれば、台南駅から在来線で1つ目の駅(「保安駅」、切符代15元)。敷地は広大な欧風庭園の中にあり、施設正門から進むと「アポロン噴水広場」にぶつかる。それを過ぎると人口湖「ミューズ湖」があり、忠実に再現した欧風石橋「オリンポス橋」が架かっている。橋の両側に等間隔でギリシャ神話の神々の石像が並ぶ。それをさらに歩き進むと博物館の正面に広がる「ミューズ広場」に出る。そこから見えるシンメトリックな巨大な建物が博物館で、ワシントンのホワイトハウスにそっくり(実物をみたことはないのだが)の白亜の巨大な建物だ。まるで東洋の地、台湾で西洋のテーマパークに紛れ込んだような錯覚をおぼえる。
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入館は、インターネットでの事前予約制になっており、入場料は200元(約800円)。
博物館は1階と3階の二層から成り、1階に「兵器ホール」、「動物ホール」、「ロダンホール」。3階に西洋近代絵画がずらりと並ぶ「芸術ホール」、「楽器ホール」。

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オーナーが一代で収集した個人コレクションの博物館としてはその規模、質ともに世界有数だと思う。

なんで台湾南部にギリシャ文化を模した施設をつくったのだろうか。
あんなとんでもないコレクションをするには、いったいいくらかかったのだろう。成金の悪趣味な感じはまったくしなかった。
オーナーの許文龍は、いったいどんな人物なのだろうか。
30度近い高温の中、台南市中心街に戻り、アイスコーヒーで喉を潤しながら、次ぐ次に疑問がわいてくる。あの博物館について知りたいことは増すばかりだった。

帰国してからこの美術館を色々と調べてみようと思ったが、日本版の書籍はないし、WEBでも情報量が少ない。奇美博物館で資料を片っ端から買っておけばよかったと後悔。また行かねばならない(苦笑)。
posted by 太田黒 剛 at 11:07|