2018年04月14日

最近の読書

熊本地震から2年。
2年前、16日夜中の本震の後、その翌日の土曜、夜も雨だった。そして、今日も雨。
<こんな大地震の後、なにも雨が降らんでも…>
と思ったことを思い出す。

『冬のアゼリア 大正十年・裕仁皇太子拉致暗殺計画』(西木正明著)を読了。
この著者の『間諜 二葉亭四迷』、『夢顔さんによろしく 最後の貴公子・近衛文隆の生涯』と立て続けに3作品を読んだ。

ひょんなことから西木正明氏の作品にハマってしまった。
ブックオフの100円コーナーでたまたま『沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか』(共同通信社社会部編集、新潮文庫、99年刊行)を見つけた。熊本出身のジャーナリスト、魚住昭氏が共同通信社時代に携わった本で、以前から読んでみたかった。久しぶりに「満洲」絡みの本を読み、『間諜 二葉亭四迷』という作品があるのを知ったのが、西木正明氏の作品にハマったきっかけだ。
『沈黙のファイル』の文庫本解説は船戸与一。その後、船戸は大長編『満州国演義』を擱筆して、生涯を閉じた。

先週7日、朝日新聞の経済欄のベタ記事で小見出しは「東芝、WH株の売却完了」。売却額はなんと「計1ドル(約107円)の予定」とある。普段ならば、私は経済面など流し読みするか、そのままページをたぐり、さっさとスポーツ面にいく。ましてや大企業の動向など無関心といってよい。
ただ、ひょんなことから「東芝」の社名は、カラーバス効果のようにいまは目に飛び込んでくる。
『テヘランからきた男』(児玉 博著)。新聞の新刊本広告でこの本を知った時は、ミステリー小説のような題名だなとの印象を受けたが、どうもノンフィクションらしい。サブタイトルは「西田厚聰と東芝壊滅」。この本で東芝を「知った」きっかけとなった。『東芝の悲劇』(大鹿靖明著)もすぐに読んだ。

その2冊の本には、東芝がアメリカの大手原子力メーカーWH(ウェステインハウス)を買収した際の詳細が克明に描かれている。他社(三菱重工業)と競り合ったため、高掴みした買収落札価格は「約54億ドル」。買収後はさんざん東芝本社の足かせとなり、その後、約10年あまりで「1ドル」になるとは…。本のタイトルのようにミステリーだ。
posted by 太田黒 剛 at 12:03|